人形は人を呪い殺す道具だった
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よく心霊番組で髪が伸びるいわくつきの人形などが紹介されることがあり、人形に対して怖いイメージを持ってる方多いと思います。

歴史は長く、過去をさかのぼれば縄文時代から日本に伝わるこの人形、いったい何の目的で作られていたのか。

そのルーツを探ってみると恐ろしい事実が判明しました。

今回のテーマは人形です。

 

人形のルーツ【縄文時代から始まった人の身代わり】

人形のルーツを探ってみると最古の人形は縄文時代に作られた土偶であることがわかります。(およそ1万年前)

この土偶、不思議なことに女性の形をしており、これは子孫繁栄や安産を願って神に捧げるためだと言われています。

 

発掘される時には意図的に壊された形跡があるものがほとんどで完全な形を残しているものは少ないです。

これは何を意味するかというと、この時代は女性が出産で命を落としてしまうことが多かったため、妊婦の魂を土偶に宿して壊すことによって穢れをはらったといいます。

つまり土偶が人の身代わりになるということです。

脚の調子が悪いなら脚の部分を破壊、腕なら腕の部分を破壊することによって身代わりとなるわけです。

画像:Wikipedia

 

弥生時代の埴輪(はにわ)にも同じ役割がありました。

身分の高い人が亡くなると、お墓の周りに関係者を生き埋めにする「人身御供:ひとみごくう」の風習がありましたが、あまりにも残酷なため代わりに埴輪を埋葬するようになりました。

これも同じく埴輪が人の身代わりになっています。

 

つまり人形とは人の魂の身代わりとなり、人の代わりに災厄を受けて消えていくものだとされてきました。

 

人形は人を呪い殺す道具だった

古くから伝わる「わら人形」という風習があります。

わら人形の中に殺したい人の髪の毛や爪、名前の書いた紙などを入れて、神社の神木に釘を打ち込めば相手は苦しんで死ぬというもの。

江戸時代から伝わる呪術であり、これを「丑の刻参り:うしのこくまいり」といいます。

 

画像:Wikipedia

 

やり方にはルールがあり、白装束を着る、頭に3本のロウソクを付ける、場所は神社、あの世へ近づく丑の刻(深夜1時~3時)に打つ、などがあり、打ち続けて七日目で願いが叶うと言われています。

しかし、釘を打っている姿を他人に見られると効力な無くなりやり直しになるというが、これには理由があります。

他人に見られると呪いが自分に跳ね返って来て自分が死んでしまうと言われていて、もし見られたらその人を殺さないといけないと伝えられています。

 

日本最古のわら人形は奈良時代のものとされていて木の人形が出土されました。

その人形には両目と心臓に釘が刺さっていたため、人形を使った呪術の歴史はかなり長いと考えられています。

 

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髪が伸びる呪いの人形の真相

心霊番組で髪が伸びる人形を見たことある人多いと思いますが、あれどうして伸びるんだろう?って思いませんか。

一説によると、その人形をかわいがっていた子供が亡くなってしまって人形に霊が乗り移ったとも言われていますが、科学的には誤りだそうです。

ですが、すべてが科学で証明できるものでもないです。

 

 

まず、本物の人間の毛髪を使用している場合、わずかながら湿気で伸びることがあるそうですが、おかっぱ頭が腰まで伸びることはありえないそうです。(以前テレビで見た人形は腰まで伸びていました)

 

もう一つの説は人形に毛を植えるときに、2倍以上の長さの髪を根本にある中心の輪の中に通してそれを固定させます。

すると20センチの1本の髪が10センチの2本になります。

その人形の頭を撫でたりクシを通したりすると、中心部がずれていって25センチの髪と5センチの髪になるわけです。

20センチから25センチに伸びるわけですが、これでも腰までの長さになるのかといえば無理があると思います。

 

このように科学では証明できないことだということがわかります。

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