
人間の体から突然火が出て燃え出すという恐ろしい現象が海外で確認されています。
信じられない現象ですが現在までに200件の報告があるという。
この不思議な現象はなぜ起こるのか。謎に迫ります。
人間自然発火現象とは?
事件現場の状態から人間の体が自然に発火したであろうと判断できる現象を人間自然発火現象といいます。
主にアメリカ、ヨーロッパで確認されており、記録によると初めての確認は1641年であるという。
人間の体が突然燃え出して死んでしまうこの現象には共通する3つの特徴があります。
①出火原因がわからない
②被害者の体のみが燃えていた
③胴体は骨まで焼かれるが、なぜか脚だけ残る
不思議なのは部屋は燃えていなく人体だけが一部分を残して焼失してしまっていることです。
この一部分を残しているというのが謎であり、なぜ中途半端に脚だけが残るのか、これが未だにわかっていません。
普通の火事であるのなら火が家具やカーテンなどに燃え移り火災に発展するはずですが、不思議なことに焦げているのは床と天井のみ。っていうことは焼かれている時の火はそれほど大きくはないということです。
下記、事件現場の画像を3枚貼ります。

画像:YOUTUBE

画像:YOUTUBE

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見ておわかりの通り、なぜか脚だけが残っていて胴体は灰になっています。
過去にどんな人体発火事件があるのか、有名な事例を紹介します。
1988年、イギリス南部のサウサンプトンで起こった有名な事例。
被害者アルフレッド・アシュトンは上半身が焼失して脚だけが残っているという奇妙な姿で発見されました。
部屋は異臭が漂いかなり高温であったが火災の原因を特定するには至らず。まったく火気がなかったという。
1951年、アメリカで発生した事例。
女性がスリッパを履いたままの状態で上半身が灰になって死んでいた事件。現場を検証した結果これも同じく人体自然発火現象だった。
第一発見者は部屋を開ける時、ドアノブが熱くて握れなかったという。
人体自然発火現象はどうして起こるのか
未だに原因は特定できていませんが、数々の仮説が出されてきました。
仮説① アルコール大量摂取説
お酒を大量に飲むことにより体内に残ったアルコールから出火するという説がありますが、お酒を飲んでない人も被害にあっているので否定されています。
仮説② プラズマから火がついた説
空中を浮遊している火の玉の正体「プラズマ」が被害者に移って発火したという説。この事件が多く多発しているイギリスではプラズマ発生率が高いが、確率的には考えにくいためこれも否定されています。
仮説③ リンによる発火説
体内に含まれているリンという成分が体内で燃えるという説。ですがリンが体内で燃えることはありえないとのこと。
こうした数ある仮説の中でもっとも信憑性が高いのが「人体ローソク化現象」です。
まず何かの原因で着ている衣服に火がつき、その火が皮膚を溶かして皮下脂肪に引火。脂肪が燃料となり人を焼き尽くす。溶けた脂肪が座っていた椅子やベッドなどに染み込み、さらに火は強くなり被害者を燃やしていくというもの。
被害者は肥満体型の人が多かったため、この条件と一致しています。
ですが、この説が肯定されるには被害者の意識がないことが前提です。
もし意識があった場合、皮膚に火が燃え移った時点で体が抵抗すると思いますし、熱さを長時間耐えなければなりません。
普通の人間なら無理です。
なので、この説の場合被害者は最初から死んでいたということになります。
ただ、この現象の最大の謎はなぜ火が人体以外に燃え移らないのか、普通なら家まるごと火事になるはずなのにどうして人体だけなのか。
そしてなぜ足だけが残るのか。
いつかこの謎が解明されることを願っています。