
日本の古い言い伝えで「寝言に返事をすると、寝言を言った人が死ぬ」というものがあります。
なぜこんな言い伝えがあるのか?本当に死ぬのか?
今回のテーマは寝言です。
なぜ寝言に返事をしてはいけないのか
どうして寝言に返事をしたらダメなのか。その理由を書きます。
昔の日本人の言い伝えで、眠っている人は仮死状態になっていて魂が抜けだし「黄泉の国:あの世」に行っていると信じられていました。
つまり寝ている時は人は死んでいると考えられていました。
寝るときに使う「枕」の語源は「魂蔵:たまくら」、これは魂の入れ物という意味です。
寝ている時に抜け出した魂が枕の中に入る、つまり枕の中で眠るということです。
これも同じく死んでいる状態です。
次に、なぜ寝言に返事をしてはいけないのか。
あの世に行っている人の寝言に返事をすると魂と肉体が分離しているため現実の世界に戻って来れなくなる、つまり死んでしまうと考えられていたのです。
そこで、魂が抜けている時、魂はどこに行っているのか?
上記に「あの世」に行っていると書きましたが、他には「自分自身を見下ろしている」「神仏と会っている」「他の魂と会っている」など、いろいろな説があります。
実際に寝ている間に死亡する事故はある
毎年夏になると必ずニュースになる熱中症死亡事故。
冷房を付けないで寝てしまって、朝に死んでしまったという事故です。
寝ている間は死んでいると考えると、朝目覚めるかどうかはわからないと言えます。
他にも家族の誰かが朝起きたら死んでいたなんていう話もよく聞きますので、やはり寝ている間というのは死に近づいている状態なのかもしれません。
結局、寝言に返事をするとどうなる?
いろいろな説があるのですが、まずは「死んでしまう説」「発狂してしまう説」「寝言で会話をした人は会話を終わらせた方が死ぬ説」など、数々の迷信があります。
あくまでも都市伝説的なものなので信憑性はないかと。
現代の科学では寝言を言う時は浅い眠りの時であり、脳の一部が起きている状態だといいます。
そこに声をかけると睡眠の質が低下するため止めた方がいいとのこと。
返事をしたことで大事に至ることはないと思います。
ただ日本には古くからこういった迷信があるというだけであり、「寝言に返事をする」ということは睡眠の質を下げるだけです。(結論)