
中国で1979年から2015年まで導入された人口削減政策、その名も「一人っ子政策」。
2015年に廃止なりましたが、その背景は悲惨なものでした。
今回はこの「一人っ子政策」の裏側に迫ってみたいと思います。
一人っ子政策とは何?
世界最大の人口【約14億人】を抱える中国が人口増加を抑えるために導入したのが「一人っ子政策」です。
その背景としては、
1960年代から中国では仕事も収入もそれほど多くなく、貧困な家庭が増えていく一方で人口だけが爆発的に増えていました。
すると食糧の生産が追い付かなくなり、飢え死にする人が続出します。
自分の家族が餓死するかもしれないという恐怖感を抱える生活を送っていましたが、国民の不満が高まって中国各地で暴動が起きます。
そこで政府は生活水準を向上させるために「計画出産運動」を始めます。(これを日本では一人っ子政策と言われています)
1979年からは生める子供は1組の夫婦につき1人に限定して、これを破った人は罰金などの処罰が下されるようになりました。
2015年には廃止になり、今では2人までの出産が認められるようになりました。
女の子が生まれると殺されていた
1人しか子供を産まないというのは国民の生活のためであるため従うしかありません。
ですが、農村部では代々家業を受け継ぐためには、労働力として男子を必要としており、第一子に女の子が産まれると、殺したり、山に捨てたり、という様々な問題が起こりました。
妊娠中の検査で女の子だとわかると中絶する女性もいたそうです。
子供は1人という制限があるため、こうしないと次の子供が産めないからです。
その結果、中国国内では男性と女性の比率がおかしなことになり、圧倒的に男性が多くなりました。
2020年には5000万人の男性が結婚できないと予想されています。
また出生率の低い日本と同様に、中国も子供を1人に限定してしまったため少子高齢化も問題になってるそうです。
女の子は人身売買で売られてしまっている
子供が2人まで産めるようになったのはいいが、まだ問題は残っていました。
それが、女の子の人身売買です。
生まれた女児の養育を放棄して親が人身売買グループに売り渡すという事件が多発しました。
その手口は、女児に睡眠薬を飲ませてこん睡状態にし、スーツケースやボストンバッグに入れて運搬。
到着した闇の地域で女児を売るわけですが、運が悪いと臓器売買の業者に売られることもあるという。
さらには子供を誘拐して売買するというケースも後を絶たないといいます。
NGO関係者による調査によると、男の子は100~120万円、女の子は60~80万円で売買されているとのこと。
中国では誘拐された子どもを買っても、虐待したりしなければ必ずしも罪にはなりません。(日本の常識では考えられません)
このように捨てられたりして戸籍を持たない子供たちを黒孩子(ブラックチャイルド)といいます。
戸籍も身分証もないため学校に通ったり就職することもできなくなり、さらには結婚も出産もできないそうです。
こうした少年少女は闇の社会に流れ込み、売春などの違法な仕事で生計を立てていると言われています。
子供の四股(腕と脚)を切断して見世物にしていた(画像あり)
子供を買い取る理由は生活費に関係しています。
男子は労働力として、女子は売春、すべてはお金に関係しています。
これに関する悲惨な光景がありました。
子供の四股を切断して路上で歌を歌わせ、通行人が箱にお金を入れていくという闇のビジネス。(日本でいう路上ミュージシャンのようなものです)
かわいそうな姿に同情させてお金を稼ぐというものです。
これがその画像
たしかに手足が切断された女性が路上で歌を歌っています。
中国には誘拐した子供の腕、脚を切断して見世物にする闇の組織が存在するそうです。
障害者をビジネスに利用しているようで、気が引けてしまいますが。