
処刑法と言えば、歴史をさかのぼるにつれて残酷になっていくのはみなさんも知っていると思います。
その中で、古代ギリシャに存在したファラリスの雄牛という処刑法を紹介したいと思います。
歴史史上最も屈辱的な処刑かもしれません。
ファラリスの雄牛とは?
巨大な金属製の牛で中は空洞になっており、トップ(背中の部分)に扉があり、開くようになっている。
中は人が1人入れるくらいのスペースがあり、受刑者はその牛の中に入れられ、下から火を焚き、焼き殺すというもの。
内部は450度の高温になり、受刑者が苦悶し叫び声をあげると、内部の口元に外につながっているパイプを通り、まるで牛のうなり声のように外に聞こえるそうです。
声がまるでトロンボーンのように外に鳴り響くというもの。(まさに屈辱である)

参照:Wikipedia
作られた経緯~君主ファラリスの最期
紀元前6世紀ごろ、古代ギリシアのシチリア島の君主であるファラリスの命令により、芸術家のペリロスが制作しました。
古代ギリシア人にとって牛とは絶対的な力の象徴であったため、牡牛の形の処刑器具になったと言われています。
驚くことに一番最初の犠牲者は制作者のペリロスだったのは有名です。
ファラリスが実験として(きちんと音が出るかなど)牡牛の中に入ってみてくれとペリロスに指示をして、入ったところをファラリスが鍵をかけて開かないようにし、そのまま彼を焼き殺した。
実験は成功し、2世紀に渡ってファラリスの雄牛は使用され、多くの有罪の人間がこの装置に殺されていった。
ファラリスは自分に抵抗する者を次々と処刑していったが、彼本人も次の君主テーレマコスによりファラリスの雄牛で処刑されたという話が残っている。(ファラリス本人が最後の犠牲者だとも言われている)
牛の内部の人間はどうなる?
450度に熱せられた密室の内部では人間は窒息してすぐ死に至るはずですが、ファラリスの雄牛は内部に外にぬける管があるため、意識を失うことなく皮膚が焼かれ苦しみながら死ぬと考えられています。

記載元;http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-3433900/Are-gruesome-inventions-history-Ancient-Greek-bull-boils-victims-choke-pear-inventors-come-horrifying-devices-cause-suffering.html