
1943年10月、アメリカ軍によって行われた海上の船の極秘実験の末、乗務員の大半が不審な死を遂げました。
しかも船は姿を消して遠く離れたところにテレポート(瞬間移動)していたという。
この謎のフィラデルフィア実験の真相に迫ります。
フィラデルフィア実験とは何?
事件が起こったとされるのは1943年10月28日。(第二次世界大戦の真っ最中)
当時アメリカ海軍は敵であるドイツ軍のレーダーに悩まされていて、レーダーから逃れるにはどうするべきかを考えていました。
そこで考えたのは「軍艦の表面の磁気を消す」ことでした。
当時のレーダーは船体が発する磁気に反応することがわかっていました。
つまり船体の磁気を消滅させればレーダーを回避できるということです。
ニコラス・テラス(電気技師、発明家)という人物により、船に強力な電力を生み出すことによって磁場を消せるということが判明します。
この計画をレインボー・プロジェクトといいます。

画像:Wikipedia
実験に使用された駆逐艦エルドリッジ
磁場の消滅が人体に与える影響も観察したかったため多くの海兵が乗せられました。
ですが、この実験を行った結果、恐るべき事が発生します。
強力な電力を船内に流す実験を開始するとすぐに海面から緑色の光が出てその光がエルドリッジを包み込みます。
さらにしばらくするとエルドリッジは浮き上がっては乗組員と共に消えてしまいました。
エルドリッジはレーダーから消えたため実験は成功のように思えるが、物理的に姿を消してしまい、さらに船は約320キロ離れたノーフォーク軍港で姿を現したといいます。
つまりテレポート(瞬間移動)したわけです。
それから数分後、光に包まれたエルドリッジは再びもとの場所に姿を現します。(320キロ離れたところからもとの場所に再テレポート)
このような不思議な現象を起こしたのがフィラデルフィア実験です。
戻ってきた船&乗組員はどうなったか
再び姿を現したエルドリッジは悲惨な光景でした。
船内は丸焦げになっており、実験器具は全滅、乗組員の大半が異常な状態で死亡という、まさに地獄図でした。
下記、死亡者の状況です。
消えてしまった人&死亡者は16名
生き残ったが精神異常をきたした者は6名
さらに死を免れた乗組員は実験中の船内の状況を次のように語っています。
このように取り返しのつかないことになりました。
ですが、政府は責任追及を逃れるため実験データはただちに破棄され実験自体はなかったものとし封印します。
誰がこの事件を密告したのか
政府は実験を闇に葬ったわけですが、いったい誰が密告したのか。
1965年にアメリカのモーリス・ケッチャム・ジェサップ(天文学者、UFO研究家)という人のもとに一通の手紙が届いたことが始まりです。

画像:https://www.ufo.se/index.php/j/891-jessup-morris-ketchum-1900-1959
モーリス・ケッチャム・ジェサップ本人の画像です。
差出人はカルロス・マイケル・アレンデという謎の人物であり、その手紙にはこのプロジェクトの内容が書かれていました。
ですがモーリスは次第に手紙の内容を疑うようになり文通を断ち切ります。
そして3年後、モーリスは謎の自殺をしました。
アレンデの手紙の内容に魅了され精神が病んでしまい、死を選んだとのこと。
死因は車の排気ガスをホースで車内に流したことによる一酸化炭素中毒でした。
政府はこのアレンデという人物を探してみたが、結局は見つからなかったといいます。
こんな実験はなかったとする意見も
このフィラデルフィア実験そのものはなかったという意見もあります。
専門家によると信憑性がないという。
まずアメリカの海軍がこの事件を否定してるのと、実験に使用したエルドリッジは当時、別の場所にあったという。
また、手紙を送ったアレンデの証言は支離滅裂で内容を証明できるレベルではなかったそうです。
ただ、アレンデには海軍の友人がいたので実験を目の前で目撃したのか、その友人から話を聞いたのか、未だに謎は明らかにされていません。