
日本には数多くのカルト教団が存在します。
有名どころではオウム真理教。
同様に海外のいたるところにも宗教団体は存在します。
しかし、時に熱心な信者は神の教えに従って死を選ぶこともあります。これが洗脳です。
今回は集団で死亡した宗教団体を紹介します。
人民寺院:死者900人
1955年に創設されたアメリカの宗教団体「人民寺院」。
キリスト系の新宗教で、創始者はジム・ジョーンズという男性ですが、母が熱心なクリスチャン、婚約者の父親が宣教師だったことから若い時から布教活動をしていました。

画像:Wikipedia
ジム・ジョーンズ本人の画像です。
人種差別撤廃を揚げていたため黒人からの支持者が多く、また社会主義思想をも持っている平等主義者でもありました。
彼は信者同士での性行為を禁止していましたが、自分は男性と女性両方の信者と性的関係を持っていたという。
さらには動物の臓器を使った心霊治療のようなことも行っていました。
1974年に人民寺院は土地を借りる契約をしており、そのエリアを「ジョーンズタウン」と呼びます。

画像:Wikipedia
ジョーンズタウンの画像です。
彼の理想郷「社会主義者の楽園」であり、人口は1978年には900人を超すまでに増えました。
しかし、この楽園はただの牢屋みたいなもので、信者に性的暴行を加えたり自殺の予行練習までさせられていました。
こうした悪い噂は徐々に世間に知れ渡るようになり、1978年に議員が視察に訪れます。
そして事件は起こりました。
視察団を殺そうとして失敗し、信者に自殺を命令したのです。
信者たちは練習通りシアン化合物を口に含み、約900人が命を落としました。
ジョーンズは頭に銃撃を受け死亡。
神の十戒復古運動:死者530人
アフリカのウガンダで創設されたキリスト系新宗教、その名も「神の十戒復古運動 」。
創設者は聖母マリアの出現を体験しており、信者にはモーセの十戒とイエス・キリストの服従を命じています。
この教団では2000年という年が予言において世界の終わりとされていました。
その問題の2000年が近づいてくると信者たちは最期のために準備を進めていきます。
新聞社によるインタビューで信者はこう語っていました。
来年世界は最期を迎えます。無駄にできる時間など有りません。私たちの教祖の何人かは直接神と交信ができるのです。今から少しして、世界の終わりが来た時、秘密の場所にいる信者全員が救われるのです
引用:Wikipedia
しかし、2000年を迎えても時に何も起こらず、信者達は教団に不信感を抱きます。
すると教祖達は予言を修正して、2000年の3月17日が本当の世界の終わりであるとしました。
教団は集会を開き信者を集めましたのですが、到着してすぐに爆発が発生し、施設が丸ごと火事になります。
この火事によって530人の信者が死亡。
自前に教団の幹部が大量の硫酸を購入しており、それに火をつけたため火事になったという説があります。
死者はこれだけには留まらず、南部の地方で毒殺、刺殺された信者の遺体が大量に発見されました。(犯人は教団のリーダー達とされています)
さらには検察官によると火災で亡くなった信者も毒殺であったことが判明。
犠牲者は924人にのぼり、最悪の事件となりました。
ヘヴンズ・ゲート:死者39人
アメリカの宗教団体である「ヘヴンズ・ゲート」。
この宗教かなり変わっているのですが、なんと信仰の対象がUFOなのです。
信者は「人が生き残るためには地球から旅立つことが唯一の道」つまりUFOに乗って地球から離れることが重要だとしていました。
さらには、性的な欲求は人間には邪魔なものとされ、男性メンバーで去勢してしまう人もいたそうです。
「天の王国」の宇宙人は地球人を常に見守っており、イエス・キリストも彼らが地球に派遣した人物であると信じていますが、あまりにも人間がイエスの真理を聞き入れないため地球には危機が迫っていると信じられていました。
そこで彼らはこう考えます。
死んで魂として宇宙に旅立つと。(地球からの脱出)
1996年11月、地球から観測できたヘール・ボップ彗星に謎の物体が写っているという噂が流れ、信者は「天の王国」の宇宙人が迎えに来たと考えました。
翌年の3月、39人の信者たちはアパートの中で遺体で発見されます。
死因は頭からビニールをかぶったことによる窒息死でした。